「認知は広がったのに、問い合わせは1件も増えない。」——福岡でマーケティングの相談先を探している経営者から、私がいちばん多く聞く言葉です。
私はRSMの中村と申します。福岡市中央区を拠点に、全国の経営者のマーケティングとシステムづくりを支援しています。SNS運用や動画制作を外注したものの、成果につながらずに相談に来られる方を、これまで何人も見てきました。今日は、依頼して後悔しないために、相談先を選ぶ前に確かめてほしいことを書きます。
動画はきれいに届く。でも、見た人がどこにも辿り着けない
よくある失敗の形は、だいたい同じです。毎月、動画やSNSの投稿はきれいに作られてくる。再生数も伸びている。それなのに、その投稿を見た人が問い合わせにたどり着く道が、どこにも用意されていません。
理由は単純で、SNS運用の代行業者の多くは「運用代行しかしていない」からです。投稿は作れても、公式LINEの設計はできない。集客の入口から問い合わせまでの流れ(ファネル)を組む発想がない。SEO(検索からの集客)など、ほかのチャンネルの作り方も守備範囲の外にあります。作業に特化しているからこそ、事業全体の集客を一つの流れとして考えていない——ここが落とし穴です。
「機材を揃えて撮影し、認知を拡大します。それで月いくら」。座組みがこうなっていると、評価されるのは再生数だけになります。だから、数字を稼ぐためのよくあるテンプレートに沿った動画ばかりが並ぶ。その経営者がやっている事業に合わせて型から作る、という手間は省かれていきます。
再生数は「入口」でしかない
集客を一本の流れで見ると、こうなります。まず知ってもらう(入口)。興味を持ってもらう。連絡先を残してもらう。そして相談・問い合わせにつながる。SNSや動画は、このいちばん最初の「入口」を広げる手段にすぎません。
入口だけを立派にしても、その先の受け皿——たとえば公式LINE、問い合わせページ、そこへ誘導する導線——がなければ、人は素通りしていきます。再生数が伸びているのに売上が動かないのは、能力の問題ではなく、設計に「その先」が入っていないからです。導線の漏れについてはこちらの記事でも書いています。
依頼前に投げたい、3つの質問
相手が「作業だけの人」なのか「集客の流れごと設計できる人」なのかは、契約前の質問で見分けられます。
質問1「この施策で、最終的に問い合わせは何件増える想定ですか?」
成果の話が、再生数・フォロワー数・「認知」で止まる相手は要注意です。それらは通過点であって、あなたの事業のゴールではありません。問い合わせや見込み客の獲得という言葉で答えが返ってくるか。ここで、相手が見ている地点が分かります。
質問2「動画やSNSの“その先”、受け皿はどう作りますか?」
公式LINE、問い合わせページ、そこへの導線。この受け皿までセットで設計できるかを聞きます。「そこは範囲外です」と返ってきたら、その相手は入口を広げる作業の担い手であって、集客そのものを任せる相手ではありません。悪いのではなく、役割が違うだけです。
質問3「うちの事業に合わせて作りますか、テンプレートですか?」
よくあるテンプレートの使い回しか、あなたの事業に合わせて型から起こすか。ここは仕上がりを大きく分けます。同じ構成の動画は、裏を返せば他の誰の事業にも使えるということです。あなたの商品や強みが乗っていない発信は、誰の記憶にも残りません。
見極める軸は一つです。「作業の話」で終わる相手か、「集客の流れ(ファネル)の話」ができる相手か。動画もLINEもSEOも、バラバラの作業ではなく一本の流れとして語れる人を選んでください。
正直に言えば、運用代行そのものが悪いわけではない
ここまで代行業者の話を書いてきましたが、運用代行という形が悪いのではありません。集客の全体設計がすでにあって、あとは手を動かす人が欲しい——そういう段階なら、特化した業者で十分に足ります。問題は、設計ごと任せたいのに、作業しかできない相手に頼んでしまうことです。
費用の見方も同じです。集客の流れまで設計してもらうなら、相応の金額(プロに頼むなら十数万円〜)がかかります。安さだけで選ぶと、結局は「入口を広げる作業」だけを買うことになりがちです。SNS運用代行の相場感は別の記事にまとめました。
もう一つ、正直な注記を。独自の強み(USP)が弱く、差別化できる商品がまだない状態では、どれだけ上手に運用しても成果は出ません。この場合は運用の前に、商品と強みの言語化からやり直すことをおすすめします。相談先選びより手前の話ですが、いちばん大事なところです。
RSMは、動画やSNSといった単発の作業ではなく、集客の入口から問い合わせまでを一本の流れとして設計し、実装まで伴走します。福岡市中央区を拠点に、全国の経営者を支援しています。相談先選びで迷っているなら、コンサルティングの内容もあわせてご覧ください。



