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制作業者と連絡が取れない|サイトを引き継げるかの分かれ目

制作業者と連絡が取れない|サイトを引き継げるかの分かれ目

ホームページの制作業者と連絡が取れなくなったサイトは、作り方次第で「引き継げるもの」と「一から作り直すしかないもの」に分かれます。私は実際に、後者のサイトの相談を受けたことがあります。

この記事では、そのとき何が起きたのかという実例から、引き継げるサイトと引き継げないサイトの境目、そして次に同じ目に遭わないために発注時点で確認しておくべきことを書きます。今まさに業者と音信不通で困っている方にも、これから発注する方にも役立つ内容です。

実例:WordPressなのに、中身が「HTML直書き」だった

相談を受けたのは、「今あるサイトを拡張して、機能を足していきたい。でも作った業者と連絡が取れない」というものでした。よくある依頼です。私はサイトを引き継ぎ、中身を開けました。

そこで手が止まります。そのサイトはWordPressで作られているはずなのに、中身はHTMLが直接書き込まれた状態でした。WordPressの仕組み(記事や設定を管理画面から編集できる構造)をほとんど使わず、外側だけWordPressの皮をかぶせて、中は手書きのHTMLで固めてあったのです。

この作りだと、「ここから拡張してほしい」という依頼に応えられません。管理画面から編集できる前提の機能を足そうにも、土台がその前提で作られていない。結局、拡張ではなく、一から作り直すという結論になりました。お客様にとっては、既存サイトに払ったお金がそのまま乗り越えられない壁になっていた——これが引き継げないサイトの正体です。

なぜこうなるのか:安く速く作ると「その人しか触れない」形になる

誤解されがちですが、これは必ずしも手抜きが原因ではありません。目先だけを見て安く速く作ると、往々にして「作った本人にしか分からない・触れない」形になります。決まったパーツを流用して見た目だけ整える、拡張することを最初から想定しない——そうした作り方は、初期費用は下がりますが、後で触る人のことが設計に入っていません。

そして制作者と連絡が取れなくなった瞬間、その「本人しか触れない」という前提が牙をむきます。中身がブラックボックスなので、別の制作者が引き継ごうとしても、解読するより作り直したほうが速い、という判断になってしまう。連絡が取れないこと自体より、連絡が取れなくなったときに詰む作りであることが本当の問題です。

だから私が作るときは、「次に別の制作者が触っても拡張できる」ことを前提に設計します。自分が連絡不能になっても、お客様が困らない形で渡す。これは制作者としての最低限の責任だと考えています。

処方箋:発注時に確認しておく4つのこと

すでに音信不通のサイトを抱えている場合、まずは後述の通り現状把握が先ですが、これから発注する方は、次の4点を発注前に確認しておくと「引き継げないサイト」を掴まされにくくなります。

  1. アカウントは全部こちらのものか——サーバー・ドメイン・WordPress管理画面のログイン情報が、自分の手元に残る契約か
  2. 標準的な作りか——「他の制作者でも引き継げる、一般的な構成で作りますか」と一言聞く。言葉を濁されたら注意
  3. 更新は自分(や第三者)でできるか——文章や画像の差し替えを管理画面からできるか。できないなら、その理由を聞く
  4. 引き継ぎ資料はもらえるか——構成や使っている部品の一覧など、次の人が読める最低限の情報が渡されるか

この4つを最初に聞くだけで、相手が「引き継ぎを前提に作る制作者」かどうかは、かなり見分けられます。

正直な注記:今、連絡が取れないなら

すでに業者と連絡が取れないなら、作り直しありきで焦る前に、まず現状の棚卸しです。ドメインとサーバーの管理権限が自分の手元にあるかどうか——ここだけは最優先で確認してください。ここさえ握れていれば、たとえサイト本体を作り直すことになっても、住所(ドメイン)とメールは守れます。逆にここまで業者任せだと、話が一段ややこしくなります。

そのうえで、中身を見て「拡張できる作りか、作り直しか」を判断することになります。正直に言えば、冒頭のケースのように作り直しが最短ということは実際にあります。ただ、それは中を開けてみないと分かりません。最初から作り直しと決めつけず、まず開けて見る。順番はそこからです。

結論:サイトは「次の人が触れるか」で価値が変わる

ホームページの本当の価値は、見た目だけでなく「次に誰が触っても続けられるか」で決まります。制作者と連絡が取れなくなる可能性は、ゼロにはできません。だからこそ、その時に詰まない作りにしておくことが、遠回りに見えて一番の保険になります。

「今のサイト、引き継げる作りなのか見てほしい」「業者と連絡が取れず困っている」という方は、無料相談(30分・オンライン)で現状を一緒に確認します。売り込みはしません。引き継ぎ前提の制作についてはWEBサイト制作もご覧ください。

中村 凌RSM Web Consulting 代表/AI集客コンサルタント

福岡市中央区を拠点に、ホームページ・公式LINE・SNS・Googleマップをまとめて、経営者のマーケティングとシステムづくりを支援しています。

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