週に2〜3回の投稿を続けても、バズっても、フォロワーが増えても、それだけでは来店にはつながりません。
私はRSMの中村と申します。福岡市中央区を拠点に、全国の経営者のマーケティングとシステムづくりを支援しています。個人店から中小企業まで、SNS運用の相談を受けるとき、最初に必ず解く「3つの勘違い」があります。まずそこから書きます。
経営者がSNS運用で最初に信じてしまう、3つの勘違い
勘違い1「週2〜3回、投稿を続ければ売れる」
継続は前提であって、目的ではありません。投稿を続けること自体がゴールになると、「出すだけ」の発信になり、結局は誰にも届きません。頻度を守ることより、誰に何を届けるか。順番はいつもこちらが先です。
勘違い2「バズれば売れる」
ここは、地域で商売をしているお店ほど要注意です。バズると、あなたのお店がある地域の外——福岡のお店なら、福岡以外の全国の人にまで伸びてしまいます。再生数は跳ねても、来店できない人に届いているだけ。数字の派手さと、実際の来店数は別物です。
勘違い3「フォロワーが多いほどいい」
近年、アカウントをフォローするという習慣そのものが弱くなっています。だから、フォロワー数は見た目ほど意味を持ちません。フォロワーがいれば体裁はいいかもしれませんが、追うべき数字はそこではありません。見るのは再生数です。
フォロワーではなく「再生数」で見る
私の目安はシンプルです。フォロワー数の2倍の再生数が出ていれば、その投稿はアルゴリズムに乗っています。アルゴリズムに乗るというのは、あなたのターゲット(来てほしいお客様)に似た人へ、投稿が自動で届き始めているということ。フォロワーを増やすことより、この状態を作るほうが、ずっと来店に近いのです。
だから「フォロワーを増やす施策」に時間を注ぐのは、順番が違います。フォロワー数と売上がなぜ比例しないのかは、別の記事で詳しく書きました。どの媒体でこれを狙うかは、あなたのお客様がどこにいるかで決まります(媒体の選び方はこちら)。
個人店の本当のゴールは「認知」ではない
特に個人店では、認知(知られること)そのものはゴールになりません。大事なのは3つ。新規のお客様を獲得すること。一度来た人が、どれだけリピートしてくれるか。そして、客単価を上げていくこと。
だから設計はこうなります。SNSで新規に見つけてもらい、公式LINEでつながって、もう一度来るきっかけを渡す。SNSと公式LINEはセットで初めて、来店とリピートの流れになります。SNS単体で売上を作ろうとすると、たいてい空回りします。新規を集める入口と、囲い続ける受け皿は、役割が違うからです。
商品より「人」を出すと、お店にファンがつく
もう一つ、個人店で効くのが「人を出す」ことです。たとえば飲食店なら、料理を見せるのはもちろん大事ですが、それ以上に、作っている人・店長・オーナーの考え方や気持ちを発信する。どんな想いでこのお店をやっているのか。それが伝わると、お店にファンがついていきます。
美容室やエステサロンも同じです。ビフォーアフター(施術前後の写真)だけを並べても、正直、他店との区別はつきません。それよりも、店内の雰囲気や、施術をする人・オーナーの人柄が伝わる発信のほうが、「この人にお願いしたい」を生みます。技術は横並びに見えても、誰にやってもらうかは、人で選ばれるからです。
商品は真似されても、その人の考え方や生き方までは真似できません。経営者自身が前に出ることの効果と、その現実的なコストについては、こちらの記事にまとめています。
ただし、SNSが向かない事業もある
ここまでSNSの話を書いてきましたが、正直に言えば、すべての事業にSNSが必要なわけではありません。見極めは「あなたのお客様が誰か」の一点です。
お客様が個人(消費者)や、個人事業主・個人店であれば、SNSは有効です。ふだんからSNSを見ている人たちだからです。一方で、完全に法人だけがお客様のBtoB事業なら、SNSに時間をかけるより、広告を打ったほうが早いことが多い。相手の意思決定者は、SNSであなたを探してはいないからです。ここを取り違えると、頑張るほど成果から遠ざかります。SNSをやるかどうかの前に、まず「お客様がどこにいるか」を決める——順番はいつもそこからです。
まとめ|SNS運用で見るべきもの、やらないこと
追うのはフォロワーではなく再生数(目安はフォロワー数の2倍)。狙うのは全国のバズではなく、地域のお客様。SNSで新規、公式LINEでリピート。そして、商品より「人」を出す。この4つを外さなければ、SNS運用は来店につながり始めます。
正直に言えば、ここまでの全部を経営者一人でやり切るのは、まず無理です。だから外注するという選択は正しい。ただし、「作業だけ」の代行に出すと、この設計ごと抜け落ちます。動画は作られてくるのに来店につながらない、という状態です(丸投げで失敗する前に)。代行に出すなら、相場と選び方を押さえてからにしてください(SNS運用代行の費用相場)。
RSMは、SNSを単体の作業ではなく、新規獲得からリピートまでの一本の流れとして設計し、実装まで伴走します。福岡市中央区を拠点に、全国の経営者を支援しています。SNSをどう位置づけるかで迷っているなら、SNS支援の考え方もあわせてご覧ください。



